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【MRI室内でのルート確保について】

現在、非磁性体の注射針などは販売されていますでしょうか?

また、非磁性体以外の注射針のMRI持ち込みはどのような安全確認で可否を決定するのでしょうか?

(テルモのサーフロ針の添付文書には「事前に異常が起こらないことを確認したうえで使用することと。内針がMRIに引き寄せられ針刺しまたは血液飛散の可能性がある」とあります)

MRI室内での翼状針による造影検査を行っていました。

しかし、注射針の吸引事例があったため、MRI室内で使用の可能性がある注射針に対し、

簡易的な吸引試験を行ったところ、すべての注射針で吸引が確認されました。

今後どのような対処をすればいいか迷っています。

ご回答よろしくお願いいたします。
患者管理
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回答 1

–2 支持

サーフロー留置針をはじめ他のメーカも含めて静脈留置針の内針およびカテーテルハブ部にステンレス鋼(SUS)が使用されているとの記載があります。番号の記載がないためどの程度の磁性があるかは添付文書だけでは判明しません。使用上の注意に、どのメーカも「磁場の影響によりカテーテルハブ部が引っ張られカテーテルが抜ける可能性がある」「内針が磁場に引き寄せられ針刺しや血液飛散の可能性がある」と記載されているため、少なくともこのタイプの静脈留置針でMRI検査室内での血管確保は控えるべきと考えます。

血管留置後のカテーテルハブ部の金属部分への磁場から吸引は、ほとんどありませんので粘着テープなどでしっかり固定すれば大丈夫だと考えます。画像への影響も注視すればわかる程度です。

内針の引っ張られる強さは、それほど強くなく大丈夫なように感じますが、ステンレス鋼は熱や圧力によって磁性を持つことがありますので、血管確保だけはMRI検査室外で行った方が無難だと判断します。しかし、MRI検査の造影に、このタイプの静脈留置針の使用まで控えることはないと考えます。

吸引はガントリの入り口付近で最も強く、中心部では作用しないこと。また、トルクは磁束に沿って平行になる方向へと働くことも認識しておく必要があります。(最初の回答から変更しました 7/27)


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