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家族がMR検査で火傷を負った場合にとるべきアクションをお尋ねしたいです。

踵骨棘の治療の効果確認のためMR検査を受けました。
技師から『撮影中異常があったら教えてください』と指示があったそうですが、撮影中ピリピリ感はあったものの、何が異常な状態か分からないため、特に訴えなかったとの事。

しかし、翌日くるぶしの近くが低温火傷の様な状態になっていました。場所的に明らかにMR検査によるものと考えられます。検査結果を聞きに行った時に、火傷の可能性を訴えましたが、”そういうこともあるかな”くらいの反応で、薬を処方されたとのことでした。(有償です)

今後のために、ベストな対応方法を教えていただけないでしょうか。
患者管理
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このサイトは安全なMRI検査を実施するために、医療関係者のための情報共有を目的に設置していますので、本質問の本質的な問題にはお答えできません。

MRI検査における発熱の機序はほぼ解明されているのですが、発生する状況が多岐に渡っているため、対応策を施していても偶発的に発生することがほとんどです。今回の足首の検査の場合においても、両足を同時に撮像したのか、どのような送信コイルと受信コイルを使用したのか、コイルと足首との位置関係はどうだったのか、足首が送信コイルに対してどの位置にあったのか、被検者は足首に薬を塗っていなかったのか、汗などで濡れてはいなかったのか、両方の足首が接触していたのか、足首がコイルと接触していたのか、接触面積はどれくくらいだったのか、接触距離はどれくらいだったのか、など少なくとも以上の条件が分からないと発熱の原因はわかりません。実験結果では、接触面積は点接触であり、接触距離が2mmで最大の発熱を起こすと言われています。接触距離が0mmでは最大の半分、4mm以上では発熱しないと言われています。

MRI検査はRFパルスを照射しますので、ある程度の体温上昇は必ずあります。接触部位の発熱に関しては、担当者がマニュアルとおりの対策(患者セッティング)を施していても、火傷を与えるようような状況は、種々の条件が偶発的に揃わないと起こりませんので、すべての状況を事前に予測することは非常に困難だと考えます。
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